レジンボンドCBN砥石の特徴

レジンボンドCBN砥石は、有機高分子化合物をバインダーとしてCBN砥粒を固めることで、一定の剛性（強度と硬度）を持った砥石を形成します。レジンボンドCBN砥石は、各種金属材料、非金属材料の加工が可能で、特に精研削・研磨の分野で優れた加工特性を有し、ハイス鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等の被削材の研削に適しています。自動車、ベアリング、コンプレッサー、精密金型などの産業分野において、鉄族元素を含むワークの精密研削加工に広く使用されており、研削加工においてかけがえのないツールとなっています。

レジンボンド CBN 砥石の用途は広く、粗、精、精、磨きの各研削工程に適用されています. レジンボンド CBN 砥石は次のような特徴があります:

(1) 接着強度が高い。ビトリファイドボンドに比べ、レジンボンドCBN砥石は結合強度が高く、レジンボンド砥石は研削線速80～120m/sで、より高い研削圧力に耐えられます。

(2) ある程度の弾力性があります。レジンボンド砥石は、ビトリファイドCBN砥石に比べ、靭性に優れ、ある程度の可塑性と延性を有し、薄膜砥石や高速切削砥石の各種仕様の製作に適しています。特定の弾性変形により、研削力の影響を緩和できるため、研削効果が良好で、研磨効果が向上し、加工面の粗さが改善されます。

(3) さまざまな複雑な形状や特別な要件を備えた研磨剤を作成できます。レジンボンドCBN砥石は硬化温度が低いため、室温で硬化でき、収縮率が小さいため、さまざまな複雑な形状や特殊な要件の砥石にすることができます。

(4) 研削中のワークの焼損防止に効果があります。レジンボンドは耐熱性が低く、研削工程でワークピースから発生する熱により樹脂が炭化し、不動態化された砥粒の自動脱落が促進され、新しい鋭利な砥粒が露出し、研削領域の熱が減少し、回避されます。ワークピースにやけどを負わせます。

(5) 硬化温度が低い。樹脂CBN砥石は、硬化温度が低く、生産サイクルが短く、設備が簡単であるため、専門的な生産に役立ちます。

ただし、レジンボンドCBN砥石は、他のボンド砥石と比較して、耐アルカリ性、耐水性に劣り、老化しやすい、耐熱性が低く、研削時の摩耗が大きく、成形加工に不向き、砥石の気孔率が低く、加工性が悪いなどの欠点があります。悪臭、環境汚染問題を引き起こしやすい。

レジンボンドCBN砥石に採用されるCBN砥粒は、①結晶形状が不規則で、ほとんどの粒子が不等面積であるという共通点を持つことが多い。 ②シボの表面がざらざらしていて滑らかでない。 ③強度が低く、脆性が高い。 ④熱安定性が悪い。これらの特性を持つ CBN 研磨材は、レジンボンド砥石の製造に適しています.その理由は、 1. 樹脂は研磨材に対するグリップが弱く、研磨面は粗くて不規則な形状であり、機械的な噛み合いを助長します. 2. レジン結合自体の強度 低温、製造および使用温度が低い、研磨剤の高強度および耐熱性は必要なく、脆い粒子は微粉砕の際に低い使用圧力 (通常の研削力) だけで済みます。 -刃先割れ、良好な自己研磨性を示します。これが、樹脂砥石の低研削力と低研削温度の根本的な理由です。